スマートホームとスマートハウスの違いとは?それぞれのメリット・デメリットを解説
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- 2月23日
- 読了時間: 8分

スマートホームと似た言葉に、スマートハウスがあります。
両者ともに最先端の技術を用いて生活を快適にできるものですが、細かく見ると明確な違いがあります。
この違いについて、正しく理解している人が少ないのが実情です。
では、スマートホームとスマートハウスには具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
本記事では、スマートホームとスマートハウスの違いについて解説するとともに、それぞれのメリットとデメリットを解説します。
スマートホームとスマートハウスとの相違点

スマートホームとスマートハウスを、それぞれ1言で言い表すと以下となります。
スマートホーム:IoTやAIなどの技術を有効活用し、便利で快適な生活を提供できる機能が付いた住宅のこと
スマートハウス:ITを活用して電化製品を制御し、エネルギー消費を最適化している住宅のこと
ここでは、それぞれの特徴や相違点などを詳しく解説します。
スマートホームとスマートハウスの特徴の違い
スマートホームとスマートハウスそれぞれの特徴の違いをまとめると、以下となります。
以上のように、特徴面だけ見ても明確な違いが見られます。
スマートホームとスマートハウスの目的の違い

スマートホームの場合、住居における利便性や安全性の向上を目的として導入されるものです。
一方、スマートハウスの場合は主にエネルギーの効率・最適化や環境への配慮を目的としています。
また、スマートハウスは住宅を指すものであるのに対して、スマートホームは状態のことを示しているのです。
スマートホームの場合、居住者がITをフル活用して便利で快適な暮らしを送ることが可能です。
スマートハウスは、建物や設備を含めたハードを示す言葉となり、スマートホームのように暮らしというソフトを示している違いがあります。
スマートホームとスマートハウスの技術の違い
スマートホームとスマートハウスでは、技術面でも相違点が見られます。
スマートホームの場合、IoT技術や自動化技術、AIなどを活用して家電や設備などを連携させることができます。
一方、スマートハウスは再生可能エネルギーやエネルギー管理システムの利用をメインとした技術を採用している点に違いがあるのです。
スマートホームとスマートハウスのおすすめな人の違い

スマートホームとスマートハウスは、特性の違いからおすすめできる人の違いも明らかです。
スマートホームをおすすめしたい人の特徴として、以下が挙げられます。
生活や家事を楽にしたい人
家電や設備の管理を一元化したい人
光熱費を抑えたい人
一方、スマートハウスをおすすめしたい人の特徴は、以下のとおりです。
光熱費を抑えたい人
環境に優しい住まいを実現したい人
助成金などを活用して省エネ住居を構築したい人
スマートホームとスマートハウスの共通項として、光熱費を抑えたいという点が挙げられますが、目的が異なるためおすすめしたい人に違いが見られるのです。
IoT住宅との違い
スマートホームとスマートハウス以外にも、似たものとしてIoT住宅があります。
IoT住宅とは、IoT技術を全面的に取り入れている設備を有した住宅のことです。
これだけみると、スマートホームと同じものに見えるかもしれません。
違いとしては、IoT住宅の場合はIoT技術を利用した住宅という概念だけであり、仕組みを指すものです。
暮らしという意味合いとしてみた場合、スマートホームより薄いと言えます。
スマートホームとスマートハウスのメリット

スマートホームとスマートハウスには、導入により得られるメリットにも違いがあります。
ここでは、スマートホームとスマートハウスそれぞれのメリットについて解説します。
スマートホームのメリット

スマートホームを導入することで、以下のメリットがあります。
電気代を節約できる
家電を遠隔操作できる
防犯対策に繋がる
遠く離れた家族やペットを見守ることができる
スマートホームの導入により、外出先からでも家電などを遠隔操作できるようになるため、必要なタイミングのみ家電をオンにできます。
また、使用していない状態では自動でオフにする機能を活用すれば、消し忘れなどを防止できるので便利です。
ほかにも、音戸制御により常に一定の室内温度を保つことでエネルギー消費を抑えつつ快適な状態を維持できます。
スマートホームの場合、センサー照明やシャッター、カメラなどの利用により防犯対策にも繋げられます。
さらに、屋外や室内の状況をカメラで確認できるようになるため、遠く離れた家族やペット、小さな子どもを見守れる点も大きなメリットです。
スマートハウスのメリット

スマートハウスのメリットとして、以下が挙げられます。
電気代の節約につながる
環境に配慮した生活を実践できる
住居内の家電を遠隔操作できる
災害時の助けになる
スマートハウスの最大のメリットが、電気代の節約に繋げられる点です。
太陽光発電と蓄電池により、自前での電力を確保できるため電気代を大埴に抑えられるだけでなく、売電も可能です。
また、HEMSによって電力を見える化することで、無駄をなくせるメリットもあります。
スマートハウスの導入により、エネルギーの省エネのみならず二酸化炭素の排出も削減でき、環境活動に貢献していることを実感できる点も魅力的です。
省エネに繋がるだけでなく、住居内の家電を遠隔操作できるため外出先からお風呂を張る操作ができたり、エアコンを付けて暖めておいたりする操作が可能です。
これにより、生活をより快適にできるメリットがあります。
ほかにも、スマートホームの導入によって災害時の助けになる点も見逃せません。
災害発生時は停電が発生するケースが多く、生活に不自由するものです。
そこで、スマートホームを導入すれば自前で電力を確保できるため災害時にも困らないメリットがあります。
スマートホームとスマートハウスのデメリット

スマートホームとスマートハウスを導入したい場合、デメリットがあることも認識しておく必要があります。
特に、デメリットを理解しないまま導入した後に失敗したと思わないように注意しなければなりません。
ここでは、スマートホームとスマートハウスのデメリットについて解説します。
スマートホームのデメリット

スマートホームのデメリットとして、以下が挙げられます。
初期投資が高くなりがち
セキュリティリスクを伴う
設定に手間がかかる
各種障害が発生した際に使用できなくなる
スマートホームを導入するためには、ネットワークの構築が必須です。
また、IoTに対応したデバイスをそれぞれ準備しなければなりません。
スマートホームの導入により光熱費を抑えられる反面、初期費用がどうしても掛かってしまう点が懸念事項となります。
スマートホームはすべてがインターネットで繋がるため、ハッキングされるとIoTデバイスからデータが抜き取られるリスクがあります。
個人情報の漏えいだけでなく、カメラの映像を盗まれて悪用されるなどの被害が発生するため、万全なセキュリティ体制を整えることが重要です。
ほかにも、設定するためには一定のITに関する知識が必要であったり、障害が発生した場合のバックアップ体制を整えないと使いものにならなかったりする点が懸念されます。
スマートハウスのデメリット

スマートハウスのデメリットは、以下の内容が挙げられます。
高額な初期費用がかかる
太陽光発電の予測を立てにくい
対応している電化製品が少ない
メンテナンスコストと設備の寿命を考えて導入する必要がある
スマートハウスの最大のデメリットが、高額な初期費用がかかる点です。
特に、太陽光発電システムと蓄電池、HEMSの設置には莫大な費用がかかります。
自治体の補助金制度を活用すれば負担は減らせるものの、導入費用以外にもHEMSの対応家電を導入する際にも多くの費用負担が必要です。
また、HEMSの対応家電自体が少ないデメリットもあります。
スマートハウスの場合、雨や積雪が多い地域においては、太陽光発電の予測を立てにくくスマートハウス向きとは言えません。
仮に設置したとしても、費用対効果が低く導入のメリットは低いです。
導入コスト以外にも、メンテナンスコストと設備の寿命を考慮して導入する必要がある点も懸念されます。
特にソーラーパネルは、品質を維持するために定期的なメンテナンスが必要となります。
さらに、寿命を迎えたら買い替えが必要になる機器も少なくなく、継続的に多くの費用負担が必要です。
スマートホームとスマートハウスの違いを正しく理解しよう!

スマートホームとスマートハウスは、似ているようで実は方向性が異なるものです。
一方、両者ともに省エネに繋げられるなどの共通点も少なくありません。
スマートホームとスマートハウスの違いを正しく理解して、目的を持って導入することが重要です。
スマートハウスの場合、導入コストが懸念されるなかで、助成金なども用意されているので有効活用しましょう。
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