スマートホームが賃貸物件の価値を高める!導入メリットと最新設備とは?
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- 3月22日
- 読了時間: 9分

スマートホームが賃貸物件の価値を高める!導入メリットと最新設備とは?
スマートホームは、導入するだけでも生活をより快適にできるものです。スマートホーム導入は一軒家だけでなく、賃貸物件でも容易に導入できます。
賃貸物件をスマートホーム化することで、物件自体の価値も高めることが可能です。
では、実際にどのようなものを導入することができるのでしょうか?
本記事では、スマートホームを賃貸物件に導入する導入メリットや、最新設備について解説します。
スマートホーム不動産が増加している

不動産分野において、IoTを導入するためには高額の投資が必要でした。
ただし、近年はIoT技術が一般ユーザーでも気軽に利用できるようになったらため、導入コストが大幅に下がっており気軽に導入できるようになりました。
また、賃貸物件でもスマートホームに対する需要が拡大しているため、対応した不動産が増えている側面もあります。
需要が増えている要因として、以下2点が挙げられます。
一人暮らし世帯の増加
ホームセキュリティに対する関心の高まり
各要因について、詳しく解説します。
一人暮らし世帯の増加
一人暮らし世帯が増加していることで、スマートホームに対応した不動産が人気を集めています。
一人暮らし世帯が増加している要因としては、以下が挙げられます。
未婚率の増加
核家族化の影響による単独世帯の増加
040年には、単独世帯の割合は40%程度まで達すると予測されており、その流れを食い止められない状況となっているのです。
一人暮らし世帯が増加すると、一人で暮らすことに対する不安感や不在になる時間が増えがちです。
これにより、空き巣や強盗、性犯罪などに巻き込まれる可能性があり、その備えとしてセキュリティ対策を重視したいというニーズが高まっています。
また、ペットを飼っている世帯の場合、外出時にペットの様子を見守りたいという人も多く見られます。
以上のように、一人暮らし世帯が増加することで、一人暮らしによる不安を解消できるスマートホームが望まれ、そのニーズに対応したスマートホームが増えているのです。
ホームセキュリティに対する関心の高まり

日本では、昨今凶悪な事件が増加している傾向があります。
特に、闇バイトによる強盗事件が急激に増えており、より狂暴化している状況です。
日本は、諸外国と比較して治安が良いと言われていましたが、必ずしも安心できるとは言い難いです。
そこで、安全に生活を送るためにホームセキュリティに対する関心が高まっており、スマートホームが注目される要因となっています。
スマートホーム化することで、外出先からスマートフォンのアプリで住まいの状況を容易にチェックできるようになります。
また、スマートロックを取り付けている場合、外出先からアプリで鍵の開閉状況をチェックして、鍵の閉め忘れを防止でき、ピッキング対策として有効です。
IoTデバイスのコストが下がっており、ホームセキュリティを気軽に導入できるようになったことも、ニーズが高まっている要因となっています。
賃貸物件をスマートホーム化することによるメリット

実際に賃貸物件をスマートホーム化することで、賃貸物件に対して以下の影響が効果を与えることができます。
競合物件との差別化を図ることによる入居率の増加
入居者の満足度向上による退去率の低下
各影響や効果について、詳しく解説します。
競合物件との差別化を図ることによる入居率の増加
スマートホーム化された賃貸物件を導入すると、競合物件との差別化を図ることができます。
不動産コンサルティングを手掛けるスタイルアクト株式会社が、2021年に実施した「首都圏の賃貸物件居住者スマートホームニーズ調査」によると、スマートホームに対応した賃貸物件であれば、追加で費用を支払っても良いという人の割合は58%もいました。
追加で支払われている支払い額の平均が5,844円と、かなり高い金額を負担しても良いとの結果があります。
以上より、立地や広さ、家賃などが同じ条件の物件では、スマートホームに対応した賃貸物件の方が選ばれる可能性が高いです。
また、IoTデバイスの導入コストが多少アップしても、スマートホームに対応した賃貸物件が選ばれる傾向にあります。
より多くの入居が見込まれると入居率が高まり、入居率の全国平均である81%程度を超えることも期待できるでしょう。
入居者の満足度向上による退去率の低下

スマートホーム化された賃貸物件により、入居者の満足度が向上する傾向にあります。
たとえば、スマートホーム化によって今までスイッチを入れなければならなかった照明機器を、人感センサーを組み合わせることで自動でオンオフできるようになります。
また、スマートスピーカーやスマートハブを組み合わせることで、出かける際に接続したすべての機器をオフにすることも可能です。
さらに、外出先からエアコンをオンにして、帰宅直後に快適な環境を整えていることができます。
以上の対応により、今まで面倒に感じていたことを容易にできるようになり、満足度が飛躍的に向上します。
入居者の満足度が高まれば、退去率が低下して安定して入居率を高めることが可能です。
賃貸物件をスマートホーム化する場合の問題点

賃貸物件をスマートホーム化する際に、必ずしもメリットばかりではありません。
主に、以下の点が課題となるため導入時には慎重に判断する必要があります。
プライバシーとセキュリティを確保する必要がある
導入コストと投資回収の見込みを立てる必要がある
アップデートに対する対応を図らなければならない
各問題点について、詳しくみていきましょう。
プライバシーとセキュリティを確保する必要がある
スマートホーム化は利便性が高まる反面、プライバシーとセキュリティ対策は必須です。
入居者の個人情報や生活パターンに関連するデータが記録されるため、適切な保護措置ができるかが重要です。
特に、外部への流出を防止するために、データの暗号化やアクセス制限、定期的なセキュリティチェックを徹底しましょう。
また、入居者に対してデータの収集や利用方針についてしっかりと説明して、同意を得る行動も必要です。
導入コストと投資回収の見込みを立てる必要がある

スマートホーム化するためには、導入コストを良く考えて回収見込みがあるかをよく検討してください。
導入したい機能や規模によって費用が異なるものの、一般的には数十万円から高い場合は数百万円程度かかる場合があります。
投資したものを回収する期間は、入居率の向上や管理コストを削減する効果によって変動します。
綿密に計画して対応すれば、通常は3年から5年程度で回収できます。
ただし、物件の立地や競合状況についても考慮する必要があります。
さらに、光熱費削減や保険料の軽減と言った副次的な経済効果も見込みつつ、いつ投資回収できるかをシミュレーションしましょう。
アップデートに対する対応を図らなければならない
スマートホームに対応したデバイスは、日々進化を続けています。
常に新しいものを取り入れようとした場合、更新し続けなければなりません。
ただし、費用面を考えると現実的な方法ではなく、導入したものをアップデートしていく必要がありますが、アップデートするにも費用と手間がかかります。
また、定期的なメンテナンスを考える必要があり、費用と工数面を見込んでおきましょう。
さらに、IoTデバイスには寿命があるものが多く、電池やバッテリーを交換しなければならないケースもあります。
場合によっては、寿命を迎えたら最新のデバイスにアップグレードする方法を取るのも良いでしょう。
賃貸物件で使用できるおすすめのスマートホームデバイス

賃貸物件でも使用できる、おすすめのスマートホームデバイスとして以下が挙げられます。
IoTミラー
スマートロック
スマートカメラ
スマートリモコン
各デバイスの特徴について、解説します。
IoTミラー
IoTミラーとは、鏡にディスプレイが内蔵されているデバイスであり、インターネットに接続してさまざまな情報やコンテンツを表示できるアイテムです。
洗面所などで、化粧をしながらニュースや天気、SNSなどを表示することができます。
また、自分を鏡に映しながら健康管理やフィットネスのアプリと連動して、各種情報をチェック可能です。
さらに、賃貸物件では館内情報や周辺地域の観光情報などを表示させることもできます。
スマートロック

スマートロックとは、玄関扉に後付けで設置できる電動鍵のことです。
スマートロックとスマートフォンをBluetoothやWi-Fiで接続すれば、アプリ上で簡単にロックや解除が可能です。
また、機種によっては外側にボタンや指紋認証を取り付けて操作することもできます。
スマートロックの場合、オートロックがかからない部屋でも一定時間経過すると自動でロックをかけられるので、ロートロック化も可能です。
さらに、解錠と施錠の履歴がアプリ上で確認できたり、知り合いなどにキーの情報を与えてシェアしたりできます。
スマートカメラ
スマートカメラは、部屋などに設置したカメラの動画を、アプリ上で確認できるデバイスです。
カメラによっては、アプリ上でアングルや倍率などを操作できるものがあり、ペットや子どもなどを見守りたい際に便利です。
また、カメラにスピーカー機能が付いたものも多く、アプリから話しかけると部屋にいる人に呼びかけられるなどの機能があります。
SDカードやクラウドサーバー上に映像を記録でき、もし犯罪などが発生した場合の記録を残すことも可能です。
スマートリモコン
スマートリモコンは、IoT機器ではないエアコンやテレビ、照明といった家電を操作できるようになります。
スマートリモコンがリモコンの赤外線通信データを再現し、それぞれのリモコンを使用しなくても操作できるのです。
スマートリモコンとスマートスピーカーを活用すれば、リモコンを操作することなく声で操作できるため、家事で手が離せない状態でもテレビのチャンネルを変えるなどの操作が可能となります。
さらに、複数の家電を同時に指示できるようになるため、出かける際に不要な家電の電源を一挙に切ることもできます。
賃貸物件にも積極的にスマートホーム対応デバイスを導入しよう!

賃貸物件であっても、今回紹介したようにスマートホーム化が可能です。
これは、新規で建築する際以外にも後付けでも取り付けられるデバイスは多いです。
賃貸に導入することで、入居率がアップしたり住居している人の満足度も上げることが可能です。
簡易的なスマートホームであれば比較的費用をかけずに導入できるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?