戸建て住宅にスマートホームを導入するには?準備から設置までの完全ガイド
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- 4月8日
- 読了時間: 13分
更新日:4月9日

戸建て物件を保有している場合、自分である程度どのような住居にするかをカスタマイズできるメリットがあります。
スマートホーム化も容易であり、セキュリティ対策や利便性の向上を図ることができます。
では、実際に戸建て住宅にスマートホームを導入する際には、どのような準備を進めれば良いのでしょうか?
本記事では、戸建て住宅にスマートホームを導入するための準備から設置まで徹底解説します。
これから戸建て物件にスマートホームを導入することを検討している方にとって、有益な情報が満載で満載ですのでぜひ参考にしてください。
戸建て住宅において検討したいスマートホームとスマートハウスの違い

戸建て住宅の場合、スマートホームとともに検討したいのがスマートハウス化です。
ここでは、スマートホームとスマートハウスとの違いについて詳しく見ていきましょう。
スマートハウスとは?
スマートハウスとは、ITを活用してエネルギーの消費を最適化して管理する住宅のことを指します。
具体的には、以下の機能を備えていて、快適な暮らしを実現できます。
種類 | 詳細 |
創エネ | 太陽光発電システムなどを用いて、エネルギーを家庭内で生成する |
蓄エネ | 家庭用蓄電池や電気自動車などを使用して、エネルギーを家庭内に蓄える |
省エネ | 高効率給湯器などの省エネ設備を導入してエネルギーを管理・最適化する |
太陽光発電などによって電気を蓄電池や電気自動車に蓄えて、HEMSでコントロールすることによって住宅の省エネを目指すのが、スマートハウスの大きな方向性です。
スマートハウスは二酸化炭素の削減に貢献可能な住宅としても高く評価されてポリ、自家発電によって電気代を安く抑えられるメリットがあります。
スマートホームとスマートハウスの違い

スマートホームは、IoTを活用している住宅のことを指します。
IoTとは、さまざまなものをインターネットに接続して、より便利に使用できる技術のことです。
いわば、スマートハウスが節約やエコなどを重視しているのに対して、スマートホームは利便性を追求しています。
本来はスマートホームとスマートハウスの意味合いは異なるものの、アプローチが違えど省エネに寄与できるなどの共通点があります。
また、スマートホームとスマートハウスは両立することも可能であり、新築の一戸建てを立てようとした場合、両社とも検討するのも良いでしょう。
戸建て住宅をスマートホーム化するメリット

スマートホーム化することで、家電の操作を自動化やハンズフリー化できたり、セキュリティ面を強化できたりするなどのメリットがあります。
また、戸建てをスマートホーム化する場合ならではのメリットとして、以下が挙げられます。
戸建てをスマートホーム化する場合ならではのメリット
照明関係のデバイスを自由に設置しやすい
配線関係を綺麗に収納しやすい
防犯や防災を強化できる
物件としての価値を高められる
各メリットについて、詳しく見ていきましょう。
照明関係のデバイスを自由に設置しやすい
戸建て住宅の場合、照明関係のデバイスを自分の想い通りに設置しやすいメリットがあります。
賃貸物件の場合、勝手に壁や天井を加工できないため、埋め込みなどの工法でスマートに設置できる点が魅力的です。
階段で足元を照らすライトを設置したい場合でも、埋め込み式にすることでぶつかって故障させたり躓いたりするリスクを回避できます。
配線関係を綺麗に収納しやすい

戸建て住宅では、配線関係を綺麗に収納しやすいメリットもあります。
スマートデバイスは基本Wi-Fiで接続する関係上、配線自体が少ない特徴があります。
しかし、一部ではスマートカメラのようにソーラーパネルから電源を取る場合、ケーブルで接続しなければならないデバイスもあるのです。
配線を引き回す際、天井裏を通過して見え無くしたり、柱などに沿って目立たなくしたりするなどの対応が可能です。
防犯や防災をより強化できる
戸建ての場合、防犯や防災をより強化できるメリットがあります。
新築の場合、設計段階からどのような形で防犯や防火対策するのかを決めておけば、より理想を実現しやすくなります。
スマートカメラであれば、より目立つ場所に設置すれば抑制効果も生まれるでしょう。
また、Wi-Fi天然ガスセンサーなどを用いればガス漏れを検知してすぐに知らせることが可能です。
物件としての価値を高められる

一戸建てをスマートホーム化する場合、物件の価値を高められるメリットがあります。
一戸建てのオーナーで売却したい場合、スマートホーム化されていた方が差別化でき高く評価されるでしょう。
差別化することによるメリットなどは、以下の記事でも詳しく解説しています。
一戸建て住宅のスマートホーム化を成功させるための3つのコツ

一戸建てをスマートホーム化するにあたり、以下の3つを意識するとより成功を納めることができるでしょう。
スマートホーム化を成功させるためのコツ
住居の設計段階から構想を練っておく
使い勝手を重視してデバイスを選定する
手動でも操作できるようにバックアップ体制を整える
各コツについて、詳しく解説します。
住居の設計段階から構想を練っておく
戸建てをスマートホーム化するにあたり、住居の設計段階から何を導入するかを決定しておくのがおすすめです。
これは、住む地域の環境や配線が影響して、戸建てを建築した後にスマートデバイスの設置が困難になる場合があるためです。
特に、スマートホームでは欠かせないのがWi-Fi環境であり、住居の広さや接続台数を見込んでWi-Fiルーターの台数や設置場所を考える必要があります。
また、優先的に導入したいスマートデバイスや家電をあらかじめ決定して置ら家の設計を考えることで、失敗を防げるでしょう。
使い勝手を重視してデバイスを選定する

スマートデバイスは、自分にとって使いやすいものであっても、実はほかの家族からすると使いにくい場合があります。
スマートホーム化によって効率化や自動化を図れる半面、逆に非効率で不便に感じることもあるのです。
よって、導入するデバイスについて家族にとってもメリットがあるかについて、よく検討して家族同士で話し合うことが重要です。
万が一に備えて手動でも操作できるようにする
スマートホームの弱点として、インフラ関係がダウンしてしまうと使えなくなる可能性がある点が挙げられます。
通信障害が発生すると、スマホやタブレットからの操作が困難となります。
これは大半がアプリ上で操作や設定できるようになっているためであり、万が一のことを考えると手動で操作できるバックアップ体制を整えると良いでしょう。
一戸建て住宅をスマートホーム化するために準備すべき6つの項目

一戸建てをスマートホーム化するために、最低限準備が必要な項目として以下が挙げられます。
スマートホーム化するために準備が必要な項目
スマートホームの導入資金
インターネット環境
ネットワーク環境
スマートスピーカー
スマートデバイス
セキュリティ対策
各項目について、詳しく見ていきましょう。
スマートホームの導入資金
スマートホームを導入するにあたり、必要となるものが導入するためにかかる費用を賄える資金です。
スマートホーム化するにあたり、規模や導入するデバイスによって費用が大きく異なります。
特に、高機能なデバイスを導入する場合、住居全体で数十万円ほどの出費が必要です。
後述するインターネット環境やワットワーク環境が既にある場合は比較的安価で抑えられる可能性があります。
どうしても資金的に厳しい場合、最低限のスマートホーム化を図り、後で増設していく方法もあります。
インターネット環境

スマートデバイスを外部から接続する場合、インターネット環境の準備が必要です。
インターネット環境としては、容量を使用せず高速通信が可能な光回線がおすすめです。
ポケットWi-Fiでもスマートホームを構築できるものの、ポケットWi-Fiを持ち出すと住居内のスマートデバイスと通信できなくなるため注意が必要です。
ネットワーク環境
インターネット環境と同時に、住居内のネットワーク環境も整えましょう。
Wi-Fiルーターを用いて、住居内に設置した各デバイスを接続して、各種操作やデータの送受信を行います。
特にスマートカメラを屋外で使用する際、Wi-Fiをうまく届けられるかが重要です。
また、Wi-Fiルーターには接続できるデバイスの台数に制限があるため、規模に応じて接続台数の多いWi-Fiルーターを選定したり、中継器の設置によりくまなくWi-Fiが行き届くようにしましょう。
スマートスピーカー

スマートスピーカーとは、インターネットの接続と音声認識・操作が可能となるAIアシスタントを搭載したデバイスのことです。
スマートスピーカーを導入すれば、各種スマートデバイスを音声で操作できるようになり便利です。
スマートスピーカーの場合、呼びかけるフレーズが各社で異なり、また接続できるスマートデバイスの種類も異なるので、自分にとって使いやすいものを選ぶと良いでしょう。
スマートデバイス
スマートデバイスは、自分のやりたいことを実現できるものを選ぶ必要があります。
また、スマートカメラにライトが付いたものがあるなど、複数の機能が搭載されているものがあるため、オプション機能も含めて選定すると良いでしょう。
資金的に制約がある場合、利用価値が高いものを優先して選定し、後で買い足す形で導入してください。
セキュリティ対策

スマートホーム化において、考慮すべきなのがセキュリティ対策です。
スマートデバイスは、すべてインターネット上で接続されるため、仮に不正アクセスを受けるとデータが外部に流出するリスクがあります。
そこで、Wi-Fiルーターの通信方法としてセキュリティレベルが高いものを採用したり、各スマートデバイスのパスワードを複雑なものに変更したりする対応が必要です。
スマートホームにけるセキュリティ対策については、以下の記事でも詳しく解説しています。
一戸建て住宅をスマートホーム化する手順

一戸建て住宅をスマートホーム化するステップは、以下のとおりです。
戸建てにスマートホームを導入するステップ
導入計画を明確にする
インターネット・ネットワーク環境を整備する
スマートデバイスを選定・購入する
スマートデバイスを設定する
スマートデバイスを必要な場所に設置する
動作確認を実施する
各ステップの詳細について、解説します。
導入計画を明確にする
最初のステップとして、導入計画を明確にします。
導入計画とは、いつまでにどのようなスマートホームを導入するのかの計画のことです。
計画次第では、一戸建て住宅の設計段階から準備が必要になることもあるでしょう。
導入計画には、資金面の計画も見込んでおく必要があります。
インターネット・ネットワーク環境を整備する

スマートホーム化に必須となる、インターネット環境とネットワーク環境を整えます。
既存の仕組みがある場合は流用することも可能ですが、スマートデバイスの設置状況によっては見直す必要があります。
スマートデバイスを選定・購入する
スマートデバイスの選定は、先に解説したとおり自分だけでなく家族の意見も取り入れて選ぶことが重要です。
また、スマートデバイスには耐久年数が設定されている場合があるため、利用シーンや頻度などに応じて最適なものを選びましょう。
また、Matterと呼ばれる業界統一規格が普及しつつあるものの、まだまだメーカー間の隔たりがあるため、なるべく同じメーカーのデバイスで統一すると良いでしょう。
スマートデバイスを設定する

スマートデバイスを購入したら、各種設定を行います。
はじめにスマートデバイスとアプリをインストールしたスマートフォンを用意して、ネットワークへの接続設定を行ってください。
また、アカウントの設定が必要な場合はアカウントを新規作成しなければなりません。
ネットワークが設定できたら、利用するシーンなどに応じた詳細な設定を行います。
設定は、なるべく実際に設置する場所の近くで行いましょう。
スマートデバイスを必要な場所に設置する
一通りの設定が完了したら、スマートデバイスを必要な場所に設置します。
スマートカメラのように、高所に設置するものは取り付け中に落下しないように安全対策を施して作業してください。
また、指向性があるものは適切な角度に設定することも重要です。
動作確認を実施する

設置まで完了したら、実際に動作するかをチェックしましょう。
これは、単一のスマートデバイスではなく複数のデバイスを組み合わせた確認となります。
例えば、スマートスピーカーに音声指示してスマート照明が消えるのかであったり、人感センサーに反応してスマートプラグがオンになったりするのかなどを指します。
一通りの動作確認が取れて、問題ない場合は稼働を開始しましょう。
運用面では、定期的にスマートデバイスのファームウェアをアップデートするなどのメンテナンスを欠かさないでください。
戸建て住宅の部屋別でおすすめのスマートデバイス

戸建て住宅では、部屋別に自由にスマートデバイスを導入できます。
ここでは、部屋別でおすすめのスマートデバイスを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
玄関
玄関では、スマートロックの導入がおすすめです。
スマートロックとは、ドアの施解錠をスマートフォンなどで操作できるデバイスのことを指します。
スマートロックによっては、Bluetooth接続できる範囲内であれば近づくだけで開錠できるものがあり、手がふさがっている場合などで便利です。
比較的安価に導入でき、既存のドア鍵にも設置できるケースが多いです。
リビング

リビングでおすすめのスマートホーム化として、温湿度や照度のコントロールできる仕組みの導入がおすすめです。
スマートリモコンによっては、温度・湿度・照度センサーが搭載されている場合があります。
スマートリモコンに快適に過ごせる環境条件を設定しておけば、もし暑くなったらエアコンを操作したり、暗くなったらライトを付けたりすることが可能です。
スマートリモコンの場合、IoT対応していない家電であっても、操作できるメリットがあります。
キッチン
キッチン周辺では、IoTに対応した冷蔵庫がおすすめです。
冷蔵庫によっては、冷蔵庫内の中身を容易に確認できるようになり、買い物先で不足している食材を確認して買い物し忘れることを防止できます。
また、IoTに対応したスマートオーブンの場合、食材の温度管理が可能であり適切な焼き加減を再現できます。
寝室

寝室において導入したいのが、スマートカーテンです。
スマートカーテンとは、既存のカーテンレールに取り付けてカーテンの開閉を機械化できるデバイスのことです。
例えば、毎朝決まった時間にカーテンを開けて日光を浴びて自然な目覚めを実現できるなどの運用が可能です。
寝室以外でも、環境植物に一時的に日光を照射したい場合などでも有効活用できます。
浴室
浴室では、TOTOのつながる快適セットなどを導入すれば、外出先からお風呂のお湯張りなどの操作が可能です。
また、追い炊きなどの操作も行えるデバイスもあります。
ほかにも、温度センサーを活用して脱衣場を常に同じ温度に保つことでヒートシックを防止できる仕組みもおすすめです。
一戸建て住宅で理想のスマートホーム生活を送ろう!

一戸建て住宅をスマートホーム化する場合、賃貸物件と比較してより自由にスマートデバイスを設置しやすいメリットがあります。
特に、建築前の設計段階から導入すれば、より理想のスマートホームを実現できるでしょう。
本記事で紹介した内容を参考に、一戸建て住宅をスマートホーム化してみてはいかがでしょうか?
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