賃貸でもOK!スマートホームを手軽に始める方法とおすすめデバイス
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- 4月15日
- 読了時間: 13分

賃貸物件と聞くと、生活するうえで何かと制約を受けるイメージがあります。
例えば、壁などは管理会社の許可なく勝手に加工してはならないため、DIYなどで自分好みの状態に変更できません。
賃貸物件でもスマートホーム化したいという場合、注意点はあるものの十分対応は可能です。
では、賃貸物件でどのようにスマートホームを始めれば良いのでしょうか?
本記事では、賃貸物件でスマートホームを始める方法や、おすすめのデバイスについて解説します。
賃貸物件でもスマートホーム化は可能!

賃貸物件であっても、スマートホームを構築することは可能です。
なぜならば、特に壁などを傷つけることなく設置できるデバイスが多いためです。
賃貸物件でスマートホームの導入が難しいと考えている人の多くが、壁などに穴をあけたりしなければならない印象があるためです。
また、スマートロックについても元々の鍵穴を交換する必要があるとイメージされがちです。
実際には、多くのスマートホームデバイスが現状あるものを活かして使用できるものが大半となります。
内鍵の部分に取り付けるだけなので、特にドアに傷を付けることはありません。
ほかのスマートホームデバイスでも、マグネット式にするなどで容易に取り付けることができ、外す時にも特にダメージが発生することがないのです。
以上により、賃貸物件でも特に気にすることなくスマートホーム化を進めることができます。
賃貸物件をスマートホーム化することで、価値を高めることも可能です。
以下の記事で、より詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
賃貸におけるスマートホームの需要

スマートホーム化された賃貸や、これから賃貸をスマートホーム化したいというニーズは着実に増えています。
不動産のリスク・リターンに精通したコンサルタントが所属している、スタイルアクト株式会社が実施した「首都圏の賃貸物件居住者スマートホームニーズ調査結果によると、スマートホーム化された物件に追加コストを負担する人の割合は58%もいます。
追加コストの負担額は平均で5,844円となり、賃料の6.7%相当となります。
利用意向の調査では、以下に対するニーズが高いことが明らかとなりました。
スマートホームに関する需要
ガス栓の操作
エアコンの操作
玄関人感センサー
上記の結果から、過半数の方がスマートホーム化された賃貸に追加費用を払ってもよいと考えている常用です。
また、遠隔操作に関する関心が高い傾向があります。
昨今の日本では、4人以上のファミリー世帯が減少傾向にあって、単身世帯や2人世帯は増加しています。
また、65歳以上の一人暮らしやシニア夫婦だけの世帯も増加中です。
このような時代背景から、見守りやセキュリティーなどのモニタリングに対する関心が高まっていくとみられています。
高齢者を対象とする場合、見守りやセキュリティの分野のスマートホーム化が必須と言えます。
海外に目を向けると、アメリカにおけるスマートホームの普及率は30%を超えています。
数年後には半数を超えると予測されており、日本も同様に普及が進むことでしょう。
賃貸にスマートホームを導入する際に注意したい6つのポイント

賃貸にスマートホームを導入する際、注意すべきポイントとして以下が挙げられます。
賃貸にスマートホームを導入する際に注意したいポイント
設置可否を管理会社に確認する
Wi-Fi環境の整備が必要となる
セキュリティ強化が必須である
電熱機器はスマートホーム化できない
サポートやメンテナンスを受けられるかを確認する
システムやアプリの使いやすさを重視する
各注意点について、詳しく解説します。
設置可否を管理会社に確認する
賃貸をスマートホーム化するにあたり、必ずスマートデバイスの設置可否を管理会社やオーナーなどに確認してください。
なぜならば、壁や床に穴をあけて設置しなければならない場合があり、勝手に加工してはならないためです。
もし勝手に穴をあけてしまうと、原状復帰を求められると同時に退去を命じられる可能性があるので要注意です。
また、ドアの鍵を加工する行為を行うことは、セキュリティ上問題が生じるため管理会社としては許可しない可能性があります。
以上のように、持ち家と異なり自分に保有権がないため、どのようなスマートデバイスを導入するのかを事前に管理会社に相談しましょう。
Wi-Fi環境の整備が必要となる

賃貸に限らず、スマートホーム化するためにはインターネット環境の整備は必須です。
スマートデバイスは、インターネットに接続して各種操作を実施します。
賃貸物件の場合、インターネット環境が整っている場合があるものの、回線スピードが遅く多数のスマートデバイスを接続すると処理が遅延してしまう可能性があります。
そこで、光回線に乗り換えたい場合でも管理会社の許可を得なければなりません。
また、インターネット環境だけでなくWi-Fi環境の整備も進める必要があります。
Wi-Fiについても、すでに賃貸物件で利用できる場合があるものの、接続台数に制限がある場合が多く、スマートデバイスをすべて接続しようとした場合に足りなくなるケースがあります。
そこで、Wi-Fiについても改めて整備する必要があるケースがあるのです。
セキュリティ強化が必須である
賃貸をスマートホーム化する際、セキュリティ強化が必須です。
特に、賃貸マンションなどの集合住宅の場合、動作範囲内に違う家族が住んでいることになるため、それぞれ確実なセキュリティ対策が必要となります。
大前提として、Wi-Fiについてはパスワードをかけると同時に、推測されにくいものを設定しましょう。
また、各スマートデバイスもパスワードを設定するとともに、万が一誤動作しないように設定を変更しておく対応も図ってください。
電熱機器はスマートホーム化できない

賃貸住宅の場合、ガスが使用できず電熱機器が採用されているケースが多いです。
代表的なで熱機機器はコンロ周りとなりますが、電熱機器のスマートホーム化はできません。
スマートプラグで電源のオンオフを管理したくても、熱を発する電気機器や10Aを超えた電化製品への使用は推奨されていませせん。
場合によっては、発火するリスクがあるため絶対に利用しないようにしましょう。
サポートやメンテナンスを受けられるかを確認する
賃貸をスマートホーム化する場合、サポートやメンテナンスを受けられるかをよく確認してください。
戸建てと違い、賃貸の場合は制約がどうしても多くなりがちです。
そこで、うまく設定できないケースも生まれるため、サポートを受けられることでスムーズに導入できます。
また、メンテナンスについても自分で設定が難しい場合、対応してもらえるスマートデバイスを選ぶと良いでしょう。
システムやアプリの使いやすさを重視する
スマートホームを導入する場合、なるべくシステムやアプリが使いやすいものを選定しましょう。
スマートホームは非常に奥が深く、簡易的なものであれば簡単に設定できる一方、高機能なものを導入する場合は設定が複雑な場合が多いです。
場合によっては、すべての機能を正しく使用できないケースもあります。
操作できたとしても、毎回設定に時間がかかってしまうと自然と使わなくなってしまうことも想定されます。
以上から、システムやアプリはなるべくシンプルで自分でも使いこなせるものを選定しましょう。
また、スマートデバイスのメーカーがそれぞれ異なるとリンクさせる際に時間がかかる場合があるため、同じメーカーで揃えるかMatter規格のものを選んでください。
賃貸をスマートホーム化する導入手順

賃貸をスマートホーム化する際、以下のステップで進めましょう。
賃貸をスマートホーム化する導入手順
導入計画を立てる
スマートデバイスを選定する
ネットワーク環境を構築する
スマートデバイスを購入する
スマートデバイスを設定する
セキュリティ対策を実施する
スマートデバイスを設置する
動作確認する
メンテナンスを実施する
各ステップの詳細について、詳しく解説するのでぜひ参考にしてください。
1.導入計画を立てる
賃貸にスマートホームを導入する場合、最初に導入計画を立てましょう。
まずスマートホーム化で何ができるようになるのかを明確にして、それを満たせるスマートデバイスの選定が必要です。
そして、どの程度の予算がありいつまでに導入したいのかを決めていきます。
特に、予算については限られている場合はやりたいことの優先順位を付けて、優先度が低い内容は諦めるか構築後に追加で導入することを検討すると良いでしょう。
費用別のおすすめスマートホーム化プランについては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
2.スマートデバイスを選定する
導入計画を立てたら、実際に使用するスマートデバイスを選定していきます。
予算額に応じて、適切なものを選定しましょう。
また、なるべくシンプルで使いやすく、可能な限り同じメーカーかMatter規格に対応したスマートデバイスを導入するのがおすすめです。
3.ネットワーク環境を構築する

スマートホーム化するために必須となる、ネットワーク環境を構築します。
既にインターネット環境がある場合、スマートホーム化する上でデータ容量が足りるのか、通信速度は適切かどうかを確認してください。
もし適合できない場合、別途ネットワーク環境を整える必要があるものの、賃貸の場合は光回線を勝手に導入することはできず管理会社やオーナーなどに相談して許可を得なければなりません。
Wi-Fiについては、同時接続台数が多めのWi-Fiルーターを導入しましょう。
また、高度なセキュリティ対策が可能なWi-Fiルータを選べば、より安心して使用できるスマートホームを構築できます。
株式会社シーライトラインでは、ネットワーク構築に関する経験が豊富であり、知識と経験を活かしてサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
4.スマートデバイスを購入する
事前に選定した、スマートデバイスを購入します。
可能な限り、家電量販店などで実際に使用感などを確認した後に購入すると良いでしょう。
5.スマートデバイスを設定する
スマートデバイスを購入したら、実際に使用する環境において設定します。
多くのスマートデバイスではスマートフォン向けアプリで各種設定するケースが多いため、アプリをインストールしましょう。
次に、アプリを経由してスマートデバイスをWi-Fi環境に接続します。
そして、動作設定などを行いますが、最終的に設置する場所に近いところで設定してください。
6.セキュリティ対策を実施する

Wi-Fiルーターやスマートデバイスに対し、セキュリティ対策を施します。
Wi-Fi設定は、暗号化方式にWPA3と呼ばれる最も強固なものを設定してください。
また、スマートデバイスを含めてパスワードは初期設定のものではなく、推測されにくい複雑なものを設定しましょう。
さらに、ファームウェアは最新のものを適用してください。
7.スマートデバイスを設置する
スマートデバイスの設定が一通り完了したら、スマートデバイスを実際に使用する場所に設置します。
センサー関係の場合、死角が生まれない場所に設置するのがおすすめです。
また、生活の動線上でぶつからない場所を選定する必要があります。
賃貸の場合、壁に穴を開けることはできないため、取り付け方法について細心の注意が必要です。
スマートカメラなど、高所に取り付ける際には作業時に危険性が伴うため、安全性を確保して作業しましょう。
8.動作確認する

スマートデバイスの設置が完了したら、スマートホーム全体を通して動作確認を行いましょう。
例えば、音声で照明のオンオフを操作する場合、スマートスピーカーが適切に音声を認識してスマートリモコンやスマートプラグを制御できるのか、スマートリモコンやスマートプラグが正しく動作するのかをチェックしてください。
操作がうまくいかない場合、原因を調査して対策しましょう。
9.メンテナンスを実施する
動作確認ができたら、実運用をスタートさせます。
スマートデバイスは、常に新しいファームウェアを適用するため、メンテナンスを欠かさず実施しましょう。
また、電池式の場合は定期的な交換が必要です。
賃貸でおすすめのスマートデバイス4選

賃貸の場合、戸建てと異なり利用できるスマートデバイスに制約があります。
その中で、特におすすめしたいスマートデバイスとして以下が挙げられます。
賃貸でおすすめのスマートデバイス
スマートロック
スマートリモコン
スマートライト
スマートプラグ
各デバイスのおすすめポイントについて、詳しく解説します。
スマートロック

スマートロックとは、玄関ドアの鍵を手ぶらで施錠したり解錠したりできるようになるデバイスです。
毎回鍵を挿していたものを、手ぶら化できる点は非常に魅力的です。
アプリをインストールしておき、近づくだけで解錠できる方式や、指紋やカードキーのタッチで解錠できる仕組みのものもあり、セキュリティレベルに応じて適切なものを選択できます。
また、オートロックに対応していないドアでもオートロックかできる点も魅力的です。
一般的なサムターン錠であれば、特に加工などせず容易に取り付けて利用できる点も評価でき、賃貸向きのスマートデバイスとしておすすめです。
スマートリモコン
スマートリモコンとは、スマーリモコン操作で動く家電をアプリで容易に操作できるようになるデバイスです。
IoT家電でなくても、リモコン操作できるものであればほぼ全てのものを操作できるようになるのは魅力的です。
また、スマートスピーカーと連携することで音声操作が可能となったり、複数のデバイスを容易に操作できるようになります。
さらに、外出先から操作できるようになるので、寒い日にエアコンを事前に付けておくなどの操作も可能です。
スマートライト

スマートライトは、照明のオンオフや明るさ調整、色調整がアプリ上で簡単に設定できるデバイスです。
スマートスピーカーを用いた音声コントロールが可能であり、就寝時にリモン操作などしなくても消すことができます。
さらに、スケジュール機能があるので目覚まし時間に合わせてオンにするなどの設定も可能です。
不必要なシーンで確実に消灯できるようになれば、省エネ効果も期待できるでしょう。
スマートプラグ
スマートプラグは、アプリなどで電源をオンオフ制御できるコンセントのことです。
スマートプラグを導入すれば、スマートリモコンで制御できない家電のオンオフを容易に切り替えられるメリットがあります。
また、待機電力を抑えたい場合もスマートプラグを活用すると良いでしょう。
しかし、賃貸において導入されている機会が多い電熱機器は、スマートプラグに接続して利用するのは危険であるため注意しましょう。
賃貸をスマートホーム化して快適な生活を手に入れよう!

住む上で何かと制約を受けやすい賃貸であっても、スマートホームを導入することは可能です。
スマートホーム化によって、普段の生活においてルーチン化していた動作を自動化できるメリットがあります。
また、無駄な電力を使用しないような仕組みを構築できるため省エネ効果も期待できます。
本記事で紹介した内容を参考に、賃貸をスマートホーム化して快適な生活を手に入れましょう。